Google Play Books (グーグル・プレイ・ブックス)で電子書籍を出版する方法―アカウント設定編

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Kindle などと同じように、Google Play(グーグル・プレイ)でも、電子書籍を出版・販売できるサービスがあります。少し前まで登録できなくなっていましたが、いつのまにか再開していたので、登録してみました。手順をまとめています。



まずは問合せフォームに入力

Googleの場合は、出版社の新規参入を制限しているようで、いきなり登録はできません。

まず、出版したい旨を問い合わせフォームに入力し、Googleからの返信を待つ必要があります。以下のページにアクセスし、「オンラインのお問い合わせフォーム」をクリックします。

以下の項目を入力します。

  • 名前
  • メール
  • 出版社の名前
  • ウェブサイト
  • 国名
  • Google Play ブックスで提供する予定の書籍の数
  • 出版社のタイプ:次の中から選択(出版社/自費出版著者/販売代理店)

最後に「送信」をクリックして完了です。後は、Googleからメールが来るのを待ちます。私の場合は約1か月待ちました。

アカウント登録

Googleから「Google Play ブックス パートナー プログラム登録受付開始のご案内」という件名のメールが来ます。

メール本文中の 「1回限りご利用いただけるこちらのリンク」と書かれた後にあるリンクをクリックします。

アカウント詳細の入力

すると、以下のような画面になります。

アカウントの詳細の入力画面、出版社名、国、2つのチェックボックス、一番下に「次へ」のボタン

Google Play ブックス パートナーセンター登録ページ:アカウントの詳細

「出版社名」には、法人名か、個人の本名を入力します。

「国」のプルダウンから「日本」を選択します。

「私は送信する書籍の著作者の所有者です、または所有者から許可を得ています」のチェックボックスをクリックします。

その下の「Google Play ブックスパートナーセンターの新機能、変更、機能強化に関する更新情報をメールで受け取る」のチェックは任意です。「次へ」をクリックします。

利用規約

以下のように利用規約が表示されます。

利用規約と「私は上記の利用規約に同意し、Googleブックスプレビュープログラムにアカウントを関連付けます」と書かれたチェックボックス

Google Play ブックス パートナーセンター登録ページ:利用規約1

利用規約の下にある「私は上記の利用規約に同意し、Google ブックス プレビュープログラムにアカウントを関連付けます」と書かれたチェックボックスをクリックします。

コンテンツ・ホスティング・サービス契約書に関する覚書。最下部に「次へ」のボタン

Google Play ブックス パートナーセンター登録ページ:利用規約2

規約の下にある「私は上記の利用規約に同意し、書籍の内容を配布する目的で Google Play ブックスにアカウントを関連付けます」と書かれた部分をクリックします。

その下の「私は現在のところ Google Play で書籍を配布しません」と書かれているのは、つまり同意しないという意味なので、クリックしません。「次へ」をクリックします。

支払いプロフィールの追加

以下の画面になります。

お店やサービスの所在地、アカウントの種類、名前と住所、電話番号

Google Play ブックス パートナーセンター登録ページ:支払いプロフィールの追加

  • お店やサービスの所在地:日本
  • アカウントの種類:個人かビジネス(法人)か
  • 名前と住所:日本語で、日本の順番で入力可
  • 電話番号:国を指定してから入力(国番号は不要)
  • (法人の場合)担当者の名前と電話番号、メールアドレス

以上の点を入力したら、「送信」をクリックします。

これでアカウント登録が完了し、Google Play ブックスのパートナーセンターにログインできるようになります。



支払いプロフィールの設定

Google Play ブックスのパートナーセンターの「ペイメントセンター」をクリックします。以下の画面になるので、「デフォルトのプロフィール」の「編集」をクリックします。

Google Play ブックス パートナーセンター:ペイメントセンター

Google Play ブックス パートナーセンター:ペイメントセンター

以下の画面が表示されるので、「お支払い方法」と「設定」の2箇所にに入力していきます。まず、お支払い方法の入力を説明します。

Google Play ブックス パートナーセンター:支払いプロフィールの編集

Google Play ブックス パートナーセンター:支払いプロフィールの編集

お支払い方法

「お支払い方法を追加」をクリックして、以下の項目を入力します。

  • 銀行口座の名義
  • アカウントの種類(貯蓄・当座・普通)
  • 銀行コード
  • 支店コード
  • 口座番号

入力したら「保存」をクリックします。すると、以下のように表示されるので「OK」をクリックします。

以下のように表示されている「お取引先の口座に、3日以内にGoogleが$1未満のデポジットを入金します。お支払い方法のページにアクセスし、デポジットの金額を正確に入力します」

Google Play ブックス パートナーセンター:銀行口座の確認

3日以内に、口座に100円以下でランダムの金額が振り込まれます。数日後に口座をチェックして、「グ-グルペイメント」からの振込み金額を確認しましょう。

その金額が、いわばパスワードのように機能しますので、ペイメントセンターに入力する必要があります。

再び「ペイメントセンター」→「編集」→「お支払い方法の管理」をクリックします。以下のように、口座情報が「確認待ち」状態になっています。

確認待ちと表示されている

Google Play ブックス パートナーセンター:支払いプロフィールの編集

「確認」をクリックすると、以下の画面になります。

Googleからのデポジット入金の確認。金額を選択

Google Play ブックス パートナーセンター:Googleからのデポジット入金の確認

「金額を選択」とある部分のプルダウンをクリックして、口座に振り込まれた金額を選択し、「確認」をクリックします。以下のように表示されるので、「OK」をクリックします。

銀行口座が確認されました。使用できるようになりましたと表示

Google Play ブックス パートナーセンター:銀行口座の確認

これで口座の確認は完了ですが、登録した口座を「メイン」に指定する必要があります。再び「ペイメントセンター」→「編集」→「お支払い方法の管理」をクリックします。

支払いプロフィールの編集。口座の下に「なし」と表示

Google Play ブックス パートナーセンター:支払いプロフィールの編集

先ほど登録した口座の下にある「なし」となっているプルダウンをクリックして「メイン」を選択します。これで、口座の登録は完了です。

税務情報の入力

税務情報を入力していきます。いわゆる「Form W-8 BEN」の入力ですね。まず、再び「ペイメントセンター」→「編集」をクリックします。

Google Play ブックス パートナーセンター:支払いプロフィールの編集

Google Play ブックス パートナーセンター:支払いプロフィールの編集

今度は右側の「設定を管理する」をクリックします。

設定項目が色々表示されるので、以下の図の「アメリカ合衆国の税務情報」ところまでスクロールします。

アメリカ合衆国の税務情報と書かれた右に鉛筆マーク

Google Play ブックス ペイメントセンター設定:アメリカ合衆国の税務情報

右にある鉛筆マークをクリックすると、以下のような表示に切り替わります。

アメリカ合衆国の税務情報。「ファイルに税務情報なし。税務情報の追加」と表示。

Google Play ブックス ペイメントセンター設定:アメリカ合衆国の税務情報追加

「税務情報の追加」をクリックすると、以下の画面になります。

お客様はアメリカ合衆国の国民、アメリカ合衆国に居住する外国人、アメリカ合衆国の企業またはその提携企業ですか。

Google Play ブックス アメリカ合衆国の税務情報追加:納税申告用紙に関する質問

「いいえ」を選択して、「次へ」をクリックすると、以下の項目が表示されます。

お客様のビジネスに最も当てはまるものを選択してください

Google Play ブックス アメリカ合衆国の税務情報追加:納税申告用紙に関する質問

個人ならほとんどの場合「企業」にあてはまるようです。私の場合自分の作品を出版するので「仲介業者」ではありません。「課税対象外」というのは、けっこう特殊なケースのようです。

「企業」を選択して「次へ」をクリックすると、「Form W-8 BEN」の入力画面になります。

Form W-8 BEN の入力:「受益者の種類」(Identification of Beneficial Owner)

Form W-8 BEN の入力:「受益者の種類」(Identification of Beneficial Owner)

まず「受益者の種類」(Identification of Beneficial Owner)です。

私は「個人」と入力しました。

次に「送付先住所は定住所と同じ」をクリックしてチェックを入れると、以下のように、納税者番号(Tax Identification Number)の種類の入力項目が表示されます。

Form W-8 BEN の入力:納税者番号(Tax Identification Number)の種類

Form W-8 BEN の入力:納税者番号(Tax Identification Number)の種類

納税者番号の種類は、以下の3つから選択します→「EIN」・「SSNまたはITIN」・「米国外における納税者番号」

日本にも納税者番号(=マイナンバー)がありますので、ほとんどの日本人は「米国外における納税者番号」に該当しますね。選択すると、以下のように、納税者番号の入力を求められます。

Form W-8 BEN の入力:米国外における納税者番号

Form W-8 BEN の入力:米国外における納税者番号

「米国外における納税者番号」にマイナンバーを入力しました。

次に「Part2: Claim of Tax Treaty Benefits (if applicable)」ですが、以下のように入力しました。

【チェック】受益者は、米国と当該国との間の所得税に関する租税条約で定めるところの以下の国の居住者である 【チェック】必要な場合は、パート 1 に記載されている米国納税者番号を確認します(指示を参照) 【空欄】受益者は個人ではなく、条約上の優遇措置が請求されている項目の所得があり、該当する場合は、優遇措置の制限に関する条約上の要件を満たしている(指示を参照) 【空欄】受益者は個人ではなく、外国法人から受け取った配当金あるいは外国法人による米国との貿易または事業に由来する利益に対する条約上の優遇措置を請求しており、適正な在留資格を満たしている(指示を参照) 【空欄】受益者は、項 267(b)または 707(b) で定めるところの所得の支払い義務者に関係する者であり、年間の源泉徴収合計額が $500,000 を超過した場合はフォーム 8833 を提出する

Form W-8 BEN の入力:「Part2: Claim of Tax Treaty Benefits (if applicable)」

次に「Part 3: Notional Principal Contracts」ですが、以下のように空欄にしました。

チェックボックスが空欄になっている。

Form W-8 BEN の入力:「Part 3: Notional Principal Contracts」

最後に署名です。

「Signature of beneficial owner (or individual authorized to sign for beneficial owner)」と書かれた部分に名前を入力します。

念のためアルファベットで入力しました。

Signature of beneficial owner (or individual authorized to sign for beneficial owner)の下に署名

Form W-8 BEN の入力:Signature of beneficial owner (or individual authorized to sign for beneficial owner)

最後に「送信」をクリックします。

これでアカウントの設定は完了です。

あとは本をアップロードするだけ

これで、Google Play で電子書籍を販売できるようになりました。あとは、販売したい本の電子書籍データをアップロードするだけですね。

Google Play に、マンガの電子書籍をアップロードする方法については、以下の記事にまとめています。

Google Play Books (グーグル・プレイ・ブックス)で漫画の電子書籍を出版する方法